札幌市東区のヒグマ襲撃から5年…被害者が直面する「300万円の治療費」と消えない痛み
日常を壊されたあの日から5年、今も続く苦しみ
2021年6月18日、札幌市東区の閑静な住宅街に突如現れた1頭のヒグマ。この事故で安藤伸一郎さんを含む4人が重軽傷を負うという、まさに悪夢のような出来事から5年が経ちました。当時、体重158キロのヒグマに襲われた安藤さんは、肋骨6本を骨折し、100針以上を縫う大けがを負いました。「車が突っ込んできたかと思った」と振り返るその衝撃は、一生忘れられないトラウマとなっています。
300万円の治療費と「公的補償がない」という現実
安藤さんの苦難は、襲撃された瞬間で終わりではありませんでした。現在も神経障害による激しい痛みに悩まされ、毎日3回、強い鎮痛剤を服用する日々が続いています。さらに重くのしかかるのが、公的な補償が一切ないという現実です。これまでに支払った治療費は300万円を超え、今も通院を余儀なくされています。医師からは「トラックにぶつけられたのと同等のダメージ。神経の障害は二度と戻らない」と告げられており、被害者の精神的・経済的負担は計り知れません。
私たちにできる「備え」とは?
「自分だけは大丈夫」と思いがちな都市部での生活ですが、野生動物との遭遇はいつ誰の身に降りかかるか分かりません。今回のケースでは、予期せぬ事故による高額な医療費に対し、個人の備えだけでは限界があることが浮き彫りになりました。専門家も「やはり保険というのは必要不可欠」と警鐘を鳴らしています。もしもの時に自分を守るための備えを見直すことが、現代を生きる私たちにとっての急務なのかもしれません。