小学館マンガワン「常人仮面」配信中止、原作者に性暴力疑惑 編集部が謝罪と責任を認める
小学館のマンガ配信アプリ「マンガワン」で連載されていたマンガ作品「常人仮面」の配信が中止され、単行本の出荷も停止されました。これは、原作者の一路一氏が過去に刑事事件を起こし、さらに性暴力被害を訴える女性からの民事訴訟で敗訴したことが判明したためです。小学館編集部は、原作者の起用判断に問題があったとして謝罪文を発表しました。
過去の刑事事件と民事訴訟
一路一氏は、以前「山本章一」という名義で「堕天作戦」をマンガワンで連載していました。しかし、20年に刑事事件で逮捕・略式起訴され罰金刑を受けたことを受け、「堕天作戦」は連載中止となりました。その後、22年12月には名義を一路一氏に変更し、「常人仮面」の連載を開始していました。
問題となったのは、一路一氏が元教員であり、元生徒の女性から性暴力を受けたとして2022年7月に損害賠償を求める民事訴訟を起こされていたことです。札幌地裁は今月20日、一路一氏に対し1100万円の支払いを命じる判決を下しました。
小学館編集部の謝罪と今後の対応
小学館編集部は、一路一氏が過去に刑事事件を起こしていたこと、そして民事訴訟を起こされていたことを踏まえ、「本来であれば原作者として起用すべきではありませんでした」と謝罪しています。また、「何よりも被害に遭われた方に対し、心よりお詫び申し上げます。編集部として責任を重く受け止めております」とコメントを発表しました。
今回の件を受け、小学館は原作者の起用に関する確認体制の見直しを行うとともに、被害に遭われた女性への配慮を徹底していくとしています。
このニュースは、マンガ業界における倫理的な問題や、クリエイターの選定における責任について改めて考えさせられる出来事と言えるでしょう。