イラン攻撃の真相:なぜ今、アメリカとイスラエルは動いたのか?
28日、アメリカとイスラエルがイランへの攻撃を開始し、イラン側も反撃に踏み切るなど、中東情勢が緊迫化しています。この攻撃の背景には、一体どのような思惑が隠されているのでしょうか?JNN中東支局長の元支局長が、わかりやすく解説します。
なぜ今、イランへの攻撃なのか?
攻撃のタイミングには、いくつかの要因が考えられます。まず、昨年6月にアメリカとイスラエルがイランの核施設を標的とした攻撃を実施。イランの核開発は一時的に後退したものの、完全に阻止されたわけではありませんでした。そのため、両国は更なる核開発の阻止を目指したと考えられます。
また、昨年6月の攻撃でイランの防空システムは大きな打撃を受けましたが、その復旧を阻止する意図もあったでしょう。つまり、イランが反撃するための準備を整える前に、先手を打った形です。
さらに、ここ数年で中東におけるイランの影響力が低下していることも、攻撃の背景にあると考えられます。ガザのハマス、レバノンのヒズボラはイスラエルの攻撃により弱体化し、シリアのアサド政権も反体制派勢力によって崩壊の危機に瀕しています。イランが反撃しても、支援勢力が少ない状況を利用したとも言えるでしょう。
なぜ「今日」だったのか?攻撃の裏にあった真実
アメリカとイランの間では、核協議が続けられており、攻撃直前まで「合意に近づいている」というポジティブな情報が出ていました。しかし、アメリカ側からは慎重な姿勢が示されていました。イスラエルメディアは「攻撃は数ヶ月前から準備されていた」と報じており、交渉は時間稼ぎだった可能性も指摘されています。
つまり、攻撃の日付は事前に決定されており、核協議は国際社会への体裁を保つための煙幕だったのかもしれません。
今回の攻撃は、中東情勢に大きな影響を与える可能性があります。今後の展開から目が離せません。