フィリーズレビュー:ギリーズボール、桜花賞への切符掴む!西塚洸二騎手の冷静な手綱捌きが光った
3月7日、阪神競馬場で開催されたGⅡフィリーズレビュー(3歳牝馬、芝1400m)で、10番人気のギリーズボール(父エピファネイア)が鮮やかな差し切りで初重賞制覇を果たしました。上位3頭には、4月12日に開催されるGⅠ桜花賞(阪神芝外1600m)への優先出走権が与えられます。ギリーズボールは、サンアントワーヌを1馬身3/4差、アイニードユーをハナ差抑えての勝利となりました。
西塚洸二騎手の冷静な判断が勝利を導いた
西塚洸二騎手は、2度目の重賞勝利を飾り、喜びを噛み締めました。レース後、西塚騎手は「内枠だったため、3、4列目の中団でレースを進めたいと思っていましたが、厩舎サイドが素晴らしい調整をしてくれたおかげで、折り合いもスムーズにつきました」と振り返りました。スタートはやや遅れ、後方からの競馬となりましたが、4角で良い手応えで直線へ。馬群を縫って抜け出し、残り100mで先頭に立つという、完璧な差し切りでした。
「当初の印象とは違う展開でしたが、素晴らしい反応を見せてくれました」と西塚騎手は語り、桜花賞に向けて「能力がありますし、やれてもいいと思っています」と力強い言葉を残しました。冷静な騎乗と的確な判断が、ギリーズボールの潜在能力を引き出したと言えるでしょう。
手塚久調教師は課題も指摘「美浦に戻して状態をチェック」
レースを中山競馬場で観戦していた手塚久調教師は、勝利を喜びつつも、課題を指摘しました。「スタートは遅く、道中も折り合わない部分があった」と率直に語り、「思った以上に力がある」とギリーズボールの潜在能力を認めました。しかし、レースに向けてマイナス10キロと減量していた点や、美浦での調整状況などを考慮し、「一旦美浦に戻して、レース後のダメージなどを見ながら、今後のことを検討していきます」と、桜花賞に向けて慎重な姿勢を示しました。
フィリーズレビューの特性と桜花賞への展望
フィリーズレビューは、1400mという距離設定から、短距離色の濃い馬が勝利しやすい傾向にあります。また、内回りのコースや多頭数でのレース展開も加わり、運の要素も絡むため、桜花賞への直結とは言い切れないトライアルレースとされています。
ギリーズボールは、直線で瞬発力を発揮し、抜け出す際の脚元に光るものがありました。しかし、スタートの課題や、体調面での不安も残ります。2歳女王スターアニスなどを脅かす存在になるためには、残り1ヶ月で課題を克服し、更なる成長を遂げることが必要となるでしょう。