日本代表、W杯初戦のオランダは優勝候補!“イージー”という考えが最大の落とし穴
6月に開幕する北中米ワールドカップで、日本代表が初戦で対戦するのはオランダ代表です。国内では「イージー」と見る声も一部ありますが、ワールドサッカーダイジェスト編集長の加藤紀幸氏は、その考えこそが最大の落とし穴だと警鐘を鳴らしています。
オランダ代表の進化:堅守速攻から総合力へ
過去のW杯優勝国であるスペインやドイツと比較すると、実績面では見劣りするオランダ代表。しかし、現在のチームはカタール大会時とは大きく変化しています。個々の能力が向上し、攻撃のバリエーションが増加。堅守速攻に加えて、ボール保持の質も高め、総合力で今大会の優勝候補と言えるでしょう。
世界屈指の最終ラインと“ドリームトリオ”
オランダ代表の最終ラインは、フィルジル・ファン・ダイク選手を中心に、ユリエン・ティンベル選手、デンゼル・ドゥムフリース選手、ミッキー・ファン・デ・フェン選手といった世界レベルの選手が揃っています。守備力に加え、ゲームメイク能力も兼ね備え、試合を設計できるディフェンス陣です。
さらに注目は、中盤の“ドリームトリオ”。フレンキー・デ・ヨング選手、ライアン・フラーフェンベルフ選手、ティジャニ・ラインデルス選手は、かつてマルコ・ファン・バステン選手、ルート・フリット選手、フランク・ライカールト選手が担った役割を受け継ぎ、その活躍が期待されています。この3人は、ポジションが流動的に変化し、攻撃に厚みをもたらすのが特徴です。
日本代表の勝機:テンポと“間”で揺さぶる
力関係では分が悪い日本代表が勝利するには、フィジカルではなくテンポで上回るしかありません。試合を速くするだけでなく、速さと“間”を使い分け、相手の判断を揺さぶることが重要です。
守備では、むやみに追い回さず、相手の攻撃をラインを保ちながら限定することが求められます。攻撃では、ボールを握った局面で主導権を奪い、緩急をつけた攻撃で相手の守備ブロックを揺さぶる必要があります。
オランダ代表の攻撃:多点攻撃で重層的に
オランダ代表は、ストライカー不在が弱点と見られがちですが、それは単純化しすぎです。コディ・ガクポ選手やティジャニ・ラインデルス選手など、複数の選手がゴール前に現われ、多点攻撃で相手を苦しめます。攻撃は一度で終わらず、第二波、第三波が押し寄せる、重層的でしたたかな攻撃が特徴です。
“挑戦者”から脱却するための試金石
オランダ代表は非常に強いチームです。しかし、日本代表が世界の上位を目指すなら、このような強豪を難敵と認識するだけでなく、打ち破る覚悟が必要です。今回の対戦は、日本代表が“挑戦者”から卒業できるかどうかを測る試金石となるでしょう。