イスラエル、イラン政権崩壊に懐疑的 交戦終結の兆し見えず
イスラエル高官が、アメリカ合衆国との共同作戦によるイランへの攻撃によって、イランの政権が崩壊することに懐疑的な見解を示しました。空爆が続くものの、イラン国内で大規模な反乱の兆候は見られていません。
イラン国内の状況とイスラエルの見解
イスラエル当局者2人は、現時点では交戦を終結させる段階には近づいていないとの見解を示しています。アメリカとイスラエルの激しい攻撃により、イランの最高指導者ハメネイ師や軍高官が殺害され、民間施設にも被害が出ていますが、首都テヘランでは銀行やガソリンスタンド、店舗などが短縮営業を続け、政府機関も機能しています。
国民生活の改善は見通せず不満は残るものの、「愛国心が高まっている」という声も上がっています。イラン当局は、政府への抗議者に対しては武力行使も辞さない構えを示しています。
ネタニヤフ首相の発言の変化
イスラエルのネタニヤフ首相は、イランへの空爆開始当初、アメリカとの共同作戦によってイラン国民が自らの手で運命を切り開く状況を整えると主張していました。しかし、10日には、イスラエルはイラン国民が専制政治から脱する手助けをしたいが、最終的にはイラン国民次第だと説明し、差し迫った反乱などが見られないことを認めました。
アメリカの終結条件と今後の見通し
イスラエルとアメリカは、明確な戦闘目的や作戦終了の条件を明示した声明は発表していません。トランプ大統領は「終結が近い」と述べましたが、ホワイトハウスは、トランプ氏がイランの無条件降伏と判断した場合にのみ終結すると説明しています。
イスラエルのサール外相は、記者会見で「終わりのない戦争」は望んでいないとし、交戦を終結させる時期についてアメリカと協議して決定する方針を示しました。専門家は、イランの政権交代よりも、軍事力の弱体化の方がより直接的で測定可能な戦闘目標になり得ると指摘しています。