熊本地震から10年:小山薫堂が語る「次」への思いとくまモンの存在
2016年の熊本地震から10年。未曾有の被害を受けた熊本は復興を遂げつつも、深い爪痕と人々の心の傷跡が残っています。熊本出身の放送作家・脚本家、そしてくまモンの生みの親である小山薫堂さんが、故郷への想いを語りました。
自然災害と防災意識の向上
小山さんは、熊本が地震や豪雨災害に見舞われるようになった現状に「信じられない」と語ります。しかし、それは熊本だけではなく、能登半島や日本全国どこでも起こりうる自然災害への警鐘だと指摘します。「備えは、いま日本で生きる人にとってとても大切」と、防災意識の向上を強く訴えました。
熊本城の復興状況を例に、10年という時間が経過しても癒えない傷跡があることを認めつつ、「あの地震を悲しみだけで終わらせるのではなく、防災リテラシーを高めるという『次』につなげたい」と、未来への希望を語りました。
子どもたちの未来を拓く「FORKUMAMOTOPROJECT」
震災後、小山さんは子どもたちへの支援に特化した「FORKUMAMOTOPROJECT」を立ち上げました。震災の経験を「少しでもプラスにつなげる」ことを目指し、子どもたちの可能性を広げる様々な活動を展開しています。
「くまモン夢学校」と多様な学びの機会
プロジェクトの中心となるのが「くまモン夢学校」。小室哲哉さんをはじめとする著名人が「先生」として参加し、子どもたちに多様な体験学習の機会を提供しています。くまモンダンス部では、LDHのコンサートの舞台に立つ経験を積んだ子どもたちもおり、夢に向かって進むきっかけを与えています。また、ジャーナリストの堀潤さんによるくまモン記者団では、子どもたちが社会問題に関心を持ち、主体的に学ぶ場を提供しています。
子どもたちへのメッセージ
小山さんは、子どもたちに何かを「伝えたい」というよりも、「自分がつくってあげられるチャンスを与えたい」と語ります。「サッカーでいうセンタリングをどれだけたくさん熊本の子どもたちに上げられるだろうか」と表現するように、子どもたちが自ら夢を見つけ、行動する後押しをしたいと考えています。体験を通して得たものが、いつか自分にとっての価値になることを願っています。
震災から10年。熊本は復興への道を歩みながらも、過去の教訓を活かし、未来へと繋げていく決意を新たにしています。そして、その中心には、くまモンと子どもたちの笑顔があります。