シトロエンDS/CX:魔法の絨毯に乗る?風変わりなフランス車が魅せる革新的な乗り心地
「フランスの高級車は売れない」なんて言われますが、シトロエンはそれを覆すように、風変わりで革新的な車を長年作り続けてきました。その秘密は、まるで魔法のような乗り心地を生み出すハイドロニューマチック・サスペンションにあります。今回は、シトロエンDSとCXに焦点を当て、その魅力に迫ります。
シトロエンの「奇妙な物質」とは?
シトロエンのハイドロニューマチック・サスペンションの心臓部にあるのは、「LiquidHydrauliqueMinerale(LHM)」と呼ばれる緑色の液体です。この液体がシステム内を循環することで、魔法の絨毯のような滑らかな乗り心地を実現しています。1954年に実験的に導入されて以来、その革新性は高く評価され、ロールス・ロイスが採用するほどでした。
DS:まるで宇宙船が着陸したかのような衝撃
1955年に登場したシトロエンDSは、その斬新なデザインで世界を驚かせました。まるで宇宙船がパリに着陸したかのような衝撃だったと言われています。フラミニオ・ベルトーニによるデザインは、初期には「カバ」とあだ名されたほどでしたが、最終的には洗練された美しいフォルムへと進化しました。
DSは、当時の自動車の常識を覆す革新的な技術を搭載していました。特に、ハイドロニューマチック・サスペンションは、路面の凹凸を驚くほど吸収し、極上の乗り心地を提供しました。まるで雲の上を浮いているかのような感覚は、今でも多くの人々を魅了し続けています。
CX:DSの進化形、さらに洗練された乗り心地
1974年に登場したCXは、DSのコンセプトを受け継ぎつつ、さらに洗練されたデザインと乗り心地を実現しました。空力性能も向上し、高速走行時の安定性も高められました。CXもまた、ハイドロニューマチック・サスペンションを搭載しており、DSと同様に極上の乗り心地を提供しました。
マイルズ・トーマス氏が所有する1967年型DS21は、レストアによってオリジナルに近い状態に蘇りました。グリーンとホワイトの美しいボディカラー、そしてこだわりのインテリアは、DSの魅力を最大限に引き出しています。実際に運転してみると、その独特な乗り心地に驚かされます。まるで夢の中にいるような感覚です。
シトロエンDSとCXは、単なる車ではありません。それは、フランスの自動車技術の粋を集めた芸術作品であり、革新的なアイデアと情熱の結晶です。風変わりなデザインと魔法のような乗り心地は、一度体験すると忘れられない特別な魅力を持っています。