「じゃあ、やってみなさい」森下佳子が明かす、東野圭吾『白夜行』ドラマ化の裏側にあった深い絆
駆け出しの脚本家が伝説の作家に挑んだあの日
今や人気脚本家として名を馳せる森下佳子さん。彼女が手掛けた数多くのヒット作の中でも、2006年に放送されたTBS系ドラマ『白夜行』は、特別な意味を持つ作品です。東野圭吾さんの傑作ミステリーをドラマ化する際、森下さんはなんと、原作の視点を「裏返す」という大胆な挑戦をしていました。当時の森下さんはまだ駆け出し。「実績のない自分にチャンスをくれた」という、東野さんとの心温まる初対面の裏話が大きな話題を呼んでいます。
30分の遅刻も許された?東野圭吾の度量の広さ
森下さんが東野さんに直接企画を持ち込んだ際、待ち合わせ場所のホテルを勘違いし、30分も遅刻してしまうという大失態を犯してしまったそうです。しかし、東野さんは怒るどころか「仕方ないよね」と笑って受け止めてくれました。さらに、森下さんが必死に作ったプロットを読み、「じゃあ、やってみなさい」と温かく背中を押したといいます。この言葉に救われた森下さんは、原作を深くリスペクトしつつも、あえて亮司と雪穂の視点で描くという、ドラマ版ならではの新しい『白夜行』を作り上げました。
「これをやったぞと言える」一生の財産となった作品
森下さんにとって、『白夜行』は「自分の代表作として胸を張れる作品」になったといいます。その後も多くの名作を世に送り出してきた彼女ですが、東野さんとの最初の出会いや、原作をドラマという形に昇華させた時の熱量は、今でも鮮明な記憶として残っているそうです。多くのファンに愛され続ける名作ドラマ『白夜行』が生まれる裏側には、若き脚本家の熱意と、それを広い心で受け止めた東野さんの優しさがありました。
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