【訃報】横浜高校の伝説・渡辺元智監督が死去 「悪ガキ軍団」を最強軍団へ変えた執念の野球人生
6畳一間で新妻と生徒と共同生活…「ヨタ高」と呼ばれた時代から始まった伝説
高校野球界に大きな功績を残した、横浜高校の元監督・渡辺元智(わたなべ・もとのり)さんが、17日に死去したことが明らかになりました。81歳でした。甲子園で春夏通算5度の優勝を誇り、数多くのプロ野球選手を輩出した名将の訃報に、球界から惜しむ声が広がっています。
「ケンカするエネルギーを野球に」横須賀の番長をスカウトした情熱
渡辺さんが就任した当時の横浜高校は、決してエリート集団ではありませんでした。素行に問題のある生徒が多く、周囲からは「ヨタ高」と揶揄されることもあったといいます。しかし、渡辺さんはそのエネルギーに目をつけました。横須賀で番長として名を馳せていた生徒2人を入部させ、「ケンカするエネルギーを野球に使え!」と熱血指導。さらに、まだ新婚だった自身の6畳一間の自宅に教え子を下宿させるという、現代では考えられないような「家族同然」の共同生活で選手と向き合いました。
「怪物」永川英植との出会いから全国制覇へ…横浜高校の黄金時代を築く
転機となったのは、1972年に「怪物中学生」と呼ばれた永川英植さんをスカウトしたことでした。勤勉でひたむきなエースの加入により、チームは一気に全国レベルへと成長。1973年の春のセンバツで初出場にして初優勝を飾るという快挙を成し遂げ、横浜高校を全国の強豪校へと押し上げました。その後も松坂大輔投手らを擁し、数々のドラマを生み出した渡辺さんの功績は、日本の高校野球の歴史に深く刻まれています。