山本太郎氏、多発性骨髄腫公表で議員辞職へ…「血液がん」の基礎知識と著名人の闘病例
れいわ新選組の山本太郎代表が21日、健康上の理由で参院議員を辞職する意向を表明しました。その理由として公表したのは、「多発性骨髄腫」という血液のがんでした。今回の発表を受け、多発性骨髄腫とはどんな病気なのか、そして著名人の闘病例について詳しく解説します。
多発性骨髄腫とは?
多発性骨髄腫は、血液細胞の一種である「形質細胞」ががん化することで起こる病気です。形質細胞は、本来、体内に侵入してきたウイルスや細菌と戦うための抗体を作り出す役割を担っています。しかし、形質細胞ががん化すると、役に立たない抗体を作り続け、骨髄内で増殖していきます。
増殖したがん細胞(骨髄腫細胞)は、血液や臓器に蓄積され、貧血、骨折、骨や関節の痛みなど、様々な症状を引き起こす可能性があります。初期症状はほとんどない場合が多く、健康診断や人間ドックで偶然発見されるケースも少なくありません。
多発性骨髄腫の症状と進行
病気が進行すると、以下のような症状が現れることがあります。
- 貧血:息切れや動悸
- 骨折:骨がもろくなる
- 痛み:骨や関節
- 感染症:免疫機能の低下
- 出血:鼻血や歯茎からの出血
- 腎障害:腎臓への負担増加
- 視覚障害:血液のドロドロ化
これらの症状は個人差が大きく、症状がない場合もあります。原因はまだはっきりとは解明されていません。
治療法は?
多発性骨髄腫の治療の中心は、抗がん剤による化学療法です。その他、放射線治療や、自家造血幹細胞移植といった治療法も用いられます。自家造血幹細胞移植は、患者自身の血液中にある造血幹細胞を採取し、抗がん剤治療後に再び投与することで、造血機能を回復させる治療法です。
多発性骨髄腫の統計と著名人の闘病例
日本では、人口10万人あたり約6.0人が発症するとされ、すべてのがんの約1%、血液がんの約10%を占めています。俳優の佐野史郎さんや漫才師の宮川花子さんなど、多くの著名人が多発性骨髄腫と闘い、復帰を果たしています。また、慶應義塾大学院教授の岸博幸氏も闘病を経験されています。
山本太郎氏も、自身の命を守るために議員を辞職し、活動休止に入る決断をしました。多発性骨髄腫は決して珍しい病気ではありませんが、早期発見・早期治療が重要です。健康診断を定期的に受けること、そして少しでも体調に異変を感じたら、早めに医療機関を受診することが大切です。
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