将棋界のレジェンド、加藤一二三九段が逝去 86歳 「ひふみん」の愛称で親しまれた天才棋士
将棋界に大きな足跡を残した加藤一二三九段が、22日肺炎のため86歳で亡くなりました。「ひふみん」の愛称で親しまれ、その天才的な棋力とユニークなキャラクターで多くのファンを魅了し続けました。
早すぎるプロ入りと神武景気に沸いた天才
加藤九段は、1938年に福岡県で生まれ、わずか14歳7ヶ月という史上最年少の年齢でプロ棋士となりました。当時の社会は神武景気に沸き、加藤九段は「神武以来の天才」と称賛されました。その後も順調に昇段昇級を重ね、18歳でA級八段という偉業を成し遂げました。
数々の名勝負とタイトル獲得
大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖ら、名だたる棋士たちとタイトル戦で激戦を繰り広げました。プロ入り15年目の43年には、初めてのタイトルである十段(竜王の前身)を獲得。そして、57年の名人戦では、中原十六世名人に挑戦し、持将棋や千日手を含めた実質十番勝負を制し、悲願の名人を手中にしました。通算8期のタイトルを獲得し、棋戦優勝も23回を数えます。
記録と挑戦、そして藤井聡太七段との対局
平成25年には史上初の1千敗を記録する一方で、29年には最高齢勝利記録を更新するなど、常に将棋の世界に挑戦し続けました。そして、26年12月には、自身の持つ最年少記録を藤井聡太七段が更新。加藤九段は、藤井七段のデビュー戦の相手を務め、公式戦で最も離れた年齢差(62歳6ヶ月)の対局として大きな話題となりました。
引退後も精力的に活動
現役引退後は、仙台白百合女子大学の客員教授を務め、テレビのバラエティ番組にも出演するなど、その元気な姿で多くの人々に愛されました。紫綬褒章、旭日小授章を受章するなど、その功績は広く認められています。
加藤一二三九段の訃報は、将棋界だけでなく、多くの人々に深い悲しみをもたらしています。その天才的な棋力と個性的なキャラクターは、これからも語り継がれていくことでしょう。
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