尹錫悦前大統領に無期懲役!内乱罪で韓国政界に衝撃
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領(65)が、内乱を首謀した罪で無期懲役の判決を受けました。2024年12月に発令された非常戒厳を巡る事件で、死刑を求刑されていた尹前大統領の判決は、韓国社会に大きな波紋を広げています。
事件の概要:非常戒厳と内乱罪
尹前大統領は、2024年12月に非常戒厳を宣布し、軍の力を使って権力を維持しようとしたとして、内乱罪に問われました。検察は、尹前大統領の行為が民主主義の根幹を揺るがすものであり、死刑に相当すると主張していました。しかし、尹前大統領は、非常戒厳は野党の不正を暴くための象徴的な行為であり、内乱には当たらないと無罪を主張していました。
裁判所の判断:民主主義を損なった行為
ソウル中央地裁は、尹前大統領が内乱を首謀したと認定し、韓国の民主主義を根本的に損なったとして、無期懲役の判決を言い渡しました。また、尹前大統領が権力を乱用し、憲法の秩序を覆す行為を犯したとも認められています。判決時、尹前大統領は冷静さを保ち、感情を表に出すことはほとんどありませんでした。
弁護側の反論と今後の展開
尹前大統領の弁護士は、今回の判決は証拠に基づかないものであり、「あらかじめ用意された台本をなぞっただけ」だと裁判官を批判しました。尹前大統領側は控訴する方針であり、裁判は最高裁まで続く可能性があります。
関連被告への判決
この日、尹前大統領と共に戒厳令に関与した罪に問われた被告らにも判決が言い渡されました。金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防相は懲役30年、趙志浩(チョ・ジホ)前警察庁長官は懲役12年の判決を受けました。
韓国社会への影響と分断
尹前大統領が発令した非常戒厳は、わずか6時間で解除されましたが、国民に大きな衝撃を与えました。尹前大統領はその後、国会で弾劾され、昨年6月の大統領選挙では、尹前大統領が率いていた「国民の力」の候補が敗北し、最大野党「共に民主党」代表の李在明(イ・ジェミョン)氏が後任の大統領に選出されました。
この一連の混乱は韓国社会を深く分断しており、尹前大統領を厳しく批判する声と、尹前大統領を支持する声が入り混じっています。裁判所の前には、尹前大統領の支持者らが数百人も集まりました。
尹前大統領の政治的立場
BBCのジェイク・クウォン・ソウル特派員は、尹前大統領は在任中、日本に対する融和的な姿勢もあり国民に不人気でしたが、弾劾後に右派ポピュリストとして再び人気を集めたと解説しています。今回の有罪判決によって尹前大統領の政治生命が断たれるとは考えにくい状況だと伝えています。
尹前大統領は、今回の裁判以外にも、非常戒厳の宣布に関連する捜査を妨害したなどとして、特殊公務執行妨害などの罪で懲役5年の刑が言い渡されています。
コメント一覧
まだコメントはありません。
← トップに戻る