デンソーがロームへの買収提案!1兆3000億円規模で半導体業界に激震
自動車部品大手デンソーが、半導体メーカーのロームに対し、1兆3000億円規模での買収を提案したと報じられました。このニュースを受けて、ローム株は6日午後の取引で買い気配となっています。
デンソーによる完全子会社化を目指すTOB
日本経済新聞の報道によると、デンソーは株式公開買い付け(TOB)を通じてロームの全株取得を目指すとのことです。両社は2025年に半導体分野での提携に向けて基本合意しており、デンソーは既にロームの株式4.98%を保有しています(2025年9月末時点)。
デンソー株は一時5.6%安
一方、デンソー株は午後の取引で下げに転じ、一時5.6%安の1986円を記録しました。市場は今回の買収提案に対し、デンソーの財務状況への影響を懸念している可能性があります。
パワー半導体市場での日本の立ち位置
今回の買収が実現すれば、日本のパワー半導体分野の強化につながる可能性があります。パワー半導体は、電気自動車(EV)や産業機器など幅広い分野で使用されていますが、日本勢はドイツのインフィニオンテクノロジーズやアメリカのオン・セミコンダクターなどに大きく遅れをとっています。
両社のコメント
ロームの広報担当者は「報道は認識しているが、内容を確認した上で、開示する事項があれば開示する」とコメントしています。デンソーは現時点でコメントを控えています。
半導体業界再編の可能性
東洋証券アナリストの安田秀樹氏は、半導体企業間の再編は、主導権争いによりこれまで進んでこなかったと指摘。しかし、「一段上のレイヤーである顧客が主導する再編は十分に考えられる」と述べており、今回のデンソーによるロームへの買収提案が、半導体業界全体の再編のきっかけとなる可能性も示唆しています。