介護を受けるのが上手い人と下手な人?翻訳家が語るリアルな介護奮闘記
厚生労働省の調査によると、介護を行う家族の約半分が同居家族であり、そのうち子の配偶者が介護を担うケースも少なくありません。翻訳家・エッセイストの村井理子さんは、仕事と家事を両立させながら、認知症の義母と脳梗塞で倒れた義父の介護を続けています。今回は、村井さんの著書『義父母の介護』から一部を引用し、介護のリアルな実態に迫ります。
介護を受ける側のタイプ:ポジティブvs.ネガティブ
村井さんは、後期高齢者には「介護を受けるのが上手な人」と「介護を受けるのが下手な人」がいると指摘します。ご自身の経験から、介護を受けるのが上手な人はポジティブで、失敗しても前向きに考え、感謝の言葉を伝えられる人だと語ります。義母はまさにそのタイプで、明るい性格が周囲を楽しい気分にさせ、ヘルパーさんからも人気があるそうです。
負のオーラを放つ義父への葛藤
一方、介護を受けるのが下手な人の特徴は、しつこさ、暗さ、重さの三拍子。村井さんの義父はまさにその典型です。義父の人柄を否定するわけではないものの、長年漂う負のオーラは村井さんの悩みの種となっています。訪問看護師さんも、義父の陰気さに「暗いッ!」と言葉を漏らしてしまうほど。
「仕方ない」と伝えることの難しさ
義母の認知症が進行する中で、義父は以前は義母が行っていた家事を代わるようになりましたが、それでも義父のマイナス思考は止まりません。雨が降ると「大丈夫か!?」と心配し、雷が鳴れば泣きそうな声で知らせるなど、些細なことでも不安を募らせます。村井さんは、そんな義父に「運命だと思って受け入れちゃえばいいじゃん!」と伝えようとしますが、その言葉は時に酷に聞こえてしまうことも。
介護者の限界とヘルパーへの感謝
村井さんは、義父の心配性があまりにも酷く、電話線を切ってしまったエピソードも明かしています。そんな状況を理解してくれるのは、介護に携わるヘルパーさんだけかもしれません。介護は、介護を受ける側だけでなく、介護をする側にも大きな負担を強いる仕事です。村井さんの著書は、介護のリアルな苦悩と、それでも介護を続ける葛藤を赤裸々に描いています。
このニュース記事が、介護に携わる方々、そしてこれから介護を始める方々にとって、少しでも心の支えとなることを願っています。