タイ発「モグモグ」が世界を席巻!年間5億本突破の秘訣と今後の戦略
タイの飲料大手セッペの看板商品「モグモグ」が、海外市場で驚異的な成長を遂げています。年間販売本数が5億本を突破し、フィリピンや韓国では定番商品として定着。そのカラフルな見た目と独特の食感が、特に若い世代を中心に人気を集めています。
「モグモグ」とは?スナックドリンクのパイオニア
2001年にタイで発売された「モグモグ」は、ナタデココ入りのフルーツ飲料。「食べる」と「飲む」を同時に楽しめる「スナックドリンク」という新しいコンセプトで、発売当初から子どもや若者に支持されました。ココナツ由来のナタデココにこだわり、多様なフレーバーを展開しているのが特徴です。
タイ国内販売を停止、海外市場に注力
競合他社の類似商品参入により、2021年にタイ国内での販売を停止しましたが、その一方で海外展開を積極的に進め、現在では100を超える国・地域で販売されています。セッペの2025年の売上高目標のうち、70.5%を海外が占め、その中心には「モグモグ」があります。
フィリピンでの成功:現地嗜好とのマッチング
「モグモグ」の海外販売が最も多いのはフィリピン。ナタデココがフィリピン発祥であること、甘味やフルーツ系飲料を好む現地の嗜好に合致していることが普及を後押ししました。320ml入りで約132円という価格帯も、現地の女子中学生を中心に人気を集めています。
韓国市場での躍進:SNS戦略とトレンド発信地としての活用
フィリピンに次ぐ重要市場は韓国。コンビニエンスストアでの定番化に加え、SNS映えする見た目が若者に受け入れられています。韓国の人気アイドルグループ「SEVENTEEN」をブランドアンバサダーに起用するなど、SNSを活用したプロモーションも効果を上げています。セッペは韓国を「世界のトレンド発信地」と位置付け、重点市場として注力しています。
インドネシア、インドへの期待:巨大市場での成長戦略
巨大な人口を抱えるインドネシアとインドは、今後の成長が期待される重点市場です。インドネシアではコンビニやスーパーマーケットで販売され、インドではECサイトやクイックコマースを通じて販売を拡大。特にインドでは、EC売上高が前年比80%増と急成長しています。
Z世代をターゲットにSNSを強化
セッペは2026年に各国・地域の売上高を15%伸ばすことを目標に掲げ、SNSを活用したマーケティングを強化。現地のZ世代(1990年代後半~2010年代初頭生まれ)のインフルエンサーを起用し、認知度向上を図っています。また、近代的小売りだけでなく、伝統的な個人商店への流通拡大も視野に入れています。