核兵器の恐怖を次世代へ。ノーベル平和賞受賞後に高まる「被爆証言」の重要性とは
高齢化が進む被爆者。それでも「語り継ぐ」ことがなぜ必要なのか
2024年のノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)。世界的に核兵器の脅威が改めて注目される中、今、「被爆体験を語り継ぐ」という活動に大きな変化が起きています。被爆者の平均年齢は85歳を超え、直接体験を話せる人は年々少なくなっています。しかし、核兵器がこの世から消えない限り、その悲劇を「過去のもの」にしてはいけません。福岡県被団協では、被爆者ではない人でも体験を語り継ぐための「語り部養成講座」を開講し、「体験をイメージとして心に刻む」ことで、より鮮明に記憶を伝えるための取り組みを強化しています。
講演依頼は1.5倍に急増。ノーベル平和賞がもたらした大きな変化
共同通信が全国の被団協加盟団体を対象に行ったアンケート調査によると、被爆体験の証言や講演の件数は年々増加しています。2023年度の1307件に対し、2025年度には約1.5倍となる1932件にまで急増する見込みであることが分かりました。団体によっては前年度の5倍もの依頼が寄せられているケースもあります。ノーベル平和賞の受賞や、2025年の「被爆80年」という節目をきっかけに、核兵器の現実を学びたいというニーズがかつてないほど高まっているのです。
被爆者の思いをバトンタッチするために私たちができること
全国11県の地方団体が解散や休止に追い込まれるなど、組織運営は厳しい局面に立たされています。しかし、語り部の南嘉久さんが「被爆者はいなくなるが、核兵器はなくなっていない」と語る通り、今まさに被爆者の思いを次の世代へとつなぐ「バトンタッチ」が求められています。SNS世代の私たちにとっても、核兵器の問題は決して遠い国の話ではありません。過去の悲劇を繰り返さないために、こうした「語り部」の活動に関心を持ち、正しい知識を身につけることが、平和な未来を築く第一歩になるはずです。詳細は