ハンガリー政権交代!オルバン首相16年間の支配に終止符-トランプ氏の盟友が敗北
ハンガリーのビクトル・オルバン首相が、4月12日に行われた総選挙で中道右派のマジャル・ペーテル氏に敗北を認めました。16年間にわたるオルバン政権の終焉は、ハンガリー国内だけでなく、国際社会にも大きな影響を与える可能性があります。
オルバン首相の敗北とティサ党の勝利
オルバン首相は、自身の支持者に向けて演説を行い、「選挙結果は痛みを伴うものだが、明白だ」と敗北を認めました。ティサ党が率いるマジャル氏は、開票率45%時点で国会議席199のうち135議席を獲得する見通しであり、ハンガリーの法律を書き換える権限を持つ3分の2以上の超多数議席を確保すると見られています。
過去の選挙では、オルバン首相のフィデス党も同様の支持を得ていましたが、今回の選挙ではその勢いが衰え、ティサ党が勝利を収めました。投票率は過去最高を更新し、77%に達したことも、今回の政権交代の大きな要因と考えられます。
オルバン首相とは?国際的な影響力
オルバン首相は、2010年からハンガリーを率いてきました。その間、民主主義制度を侵食しているとして批判を浴びる一方で、ロシアのプーチン大統領を支持するなど、右派ポピュリズム運動における国際的な存在として注目を集めてきました。
ドナルド・トランプ前アメリカ大統領からも強力な支持を受けており、トランプ氏は2月にはオルバン氏の再選を支持する投稿を自身のSNSで行っていました。また、JD・バンス副大統領やイーロン・マスク氏、ピーター・ティール氏など、アメリカの著名人もオルバン氏を支持していました。
オルバン政権下の問題点
オルバン政権は、LGBTQ権利の弾圧やハンガリー憲法の改変など、人権問題や民主主義の侵害を指摘され、国際社会から繰り返し批判を受けてきました。ヒューマン・ライツ・ウォッチや欧州議会、欧州各国の首脳、そしてバイデン政権も、オルバン政権の問題点を指摘していました。
EU首脳からの祝福と今後の展望
オルバン首相の敗北を受けて、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は「ハンガリーはヨーロッパを選んだ」と祝福のメッセージをXに投稿しました。フランスのマクロン大統領やドイツのメルツ首相も、ハンガリーの民主的な参加を歓迎する声明を発表しています。
マジャル氏は、勝利宣言の中で「私たちは共に、オルバンの体制を置き換え、ともにハンガリーを解放し、我々の国を取り戻した」と述べました。ティサ党の党首であるマジャル氏は、新政府が発足した際には首相に就任することが予想されています。彼はかつてオルバン首相の政党フィデスの党員でしたが、2024年に離党しました。