はるな愛、Netflix映画『ThisisI』で見せた葛藤と痛み…賃貸差別や「本名ネタ」への複雑な思いも吐露
タレント・歌手のはるな愛さん(53)が、自身の半生を描いたNetflix映画『ThisisI』の裏側や、トランスジェンダーとして生きてきた中で経験した苦悩について語りました。3月上旬に全日本不動産協会主催のセミナー「自分らしく生きる(LGBTQ)」で講師を務めた際のエピソードを基に、その言葉をお届けします。
幼少期から抱えた性の違和感と、歌とダンスへの夢
映画『ThisisI』は、幼い頃から抱えてきた性の違和感、周囲の偏見、家族との距離に悩みながらも、歌とダンスに夢を見いだし、理想の自分“アイ”として生きる道を選び、駆け抜けていく物語です。80年代の歌謡曲を交えながら軽やかに描かれており、同じ悩みを持つ人だけでなく、そのご家族や周りの方にも見てほしいと呼びかけています。
賃貸入居を断られた経験…今なお残る偏見の現実
セミナーでは、トランスジェンダーであることを理由に、賃貸入居を断られた経験も明かされました。24歳で上京した際、大家さんからは好意的な言葉をかけられたものの、本名を書いた途端に態度が一変。「家族世帯が多いから、そういう人に住んでもらうと困る」と言われたそうです。偏見は当時より薄れているものの、今なお残る現実を訴えました。
「本名ネタ」への複雑な思い…多様な生き方を尊重する姿勢
はるな愛さんは、テレビに出始めた当初、本名をネタのように明かし、親しみやすさを印象づけました。しかし、その結果、苦情の声も届いたことを告白。「あんたのせいで“本名なに!?(笑)”っていじられる」という言葉に、複雑な思いを抱いたそうです。多様な生き方を尊重し、「はるな愛がそうやから、あんたもそうやろ」とLGBTQを一括りにしないよう訴えました。
楽曲『キミトワタシ』に込めたメッセージ
セミナーの締めくくりには、シンガー・KIRAと共作した楽曲『キミトワタシ』を披露。歌詞にある《キミとワタシって全然違うからおもしろいのさ》というフレーズには、個性を尊重し、互いを認め合うことの大切さが込められています。温かな歌声とメッセージに、会場は温かい笑顔で包まれました。
Netflix映画『ThisisI』を通して、はるな愛さんは自身の人生を赤裸々に語り、社会に理解を求めるメッセージを発信しています。LGBTQに関する理解を深め、誰もが自分らしく生きられる社会を目指していくことが、今後の課題と言えるでしょう。