ドジャースの大型契約が露呈するMLBの構造問題…パイレーツ地元メディアが警鐘「恨むべきはドジャースではない」
MLBで巨額の資金力を誇るロサンゼルス・ドジャースが、カイル・タッカー外野手と総額2億4000万ドル(約379億円)という大型契約を結びました。このニュースをきっかけに、小規模市場の球団が抱える年俸格差の問題が改めて浮き彫りになっています。
パイレーツ地元メディアが指摘するMLBの不均衡
パイレーツの本拠地ピッツバーグの地元ポッドキャスト局「ロックトオン・パイレーツ」は、ドジャースの大型契約を「球界を揺るがしている」と特集。ドジャースのような大規模市場の球団と、それ以外の球団との年俸総額の差が広がり続けている現状に警鐘を鳴らしました。
ホストのゲーリー・モーガン氏は、「このタッカーの契約は、変化が必要だと多くの人が思う理由の単なる最新の例に過ぎない。長年にわたる心の痛みを伴う事柄が明らかになっている。それは、他の球団には不可能なことが、いくつかの球団には可能だということだ」と語りました。
ドジャースを恨むべきではない?
しかし、モーガン氏はドジャースに矛先を向けるのは筋違いだと主張します。「ドジャースを恨むなよ。連中は正しい方法でプレーしている。ドジャースを保有しているのは投資ファンドであり、ぜいたく税を気にせず、繰り延べ年俸を補強に使える。さらに、大規模市場の恩恵でスポンサー収入やグッズ販売も潤う」と指摘しました。
ぜいたく税は、年俸総額が一定額を超える球団に課せられる税金で、その分配金は他の球団に分配されます。しかし、モーガン氏は「メディア収益の損失を補えるレベルではない」と、収益分配システムの限界を指摘しています。
パイレーツの苦境とMLB全体の課題
パイレーツの年俸総額は約1億3400万ドル(約212億円)と、MLB全30球団中26位。一方、ドジャースは約4億1400万ドル(約654億円)と、その差は歴然です。モーガン氏は、「ピッツバーグには対抗できる人口がない。PNCパークが毎日満員御礼になったとしても、年俸総額がアップするのは数千万ドル単位で、ドジャースとの差を埋めるには程遠い」と嘆きました。
モーガン氏は、MLB全体がこの状況を問題だと認識し、解決策を模索する必要があると訴えました。「いま現在必要なのは、球界の人間たち全員がこの状況は問題だと認識し、解決しなければならないと思うことだ。提示されたいろいろな解決策の全てにノーと言うのは、お願いだからもうやめてくれ」と、悲痛な叫びを上げました。
MLBの構造的な問題が、競争の不均衡を生み出している現状。ドジャースの大型契約は、その問題を改めて浮き彫りにする出来事となりました。
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